憲法基本書

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憲法9条の解釈

2022/8/21  

自衛戦争と侵略戦争 憲法9条を解釈する前提として、戦争を自衛戦争と侵略戦争に分ける必要がある。そして、自衛戦争及び侵略戦争の定義を探ると深みにはまってしまい、憲法9条の解釈の前に力尽きてしまうので、一 ...

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憲法15(違憲審査権・憲法判断)

2022/7/4  

違憲審査権 違憲審査の意義 81条は、最高裁判所が違憲審査権を有する終審裁判所であることを規定している。違憲審査とは、法律、命令、規則及び処分が憲法に適合するか否かを判断することで、違憲審査権とは、そ ...

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憲法14(財政民主主義・租税法律主義・財政支出に関する原則・予算・地方自治・条例・憲法改正)

2022/7/4  

財政民主主義 財政とは、国家が国民から金銭を徴収し、それを管理・使用することである。そして、83条は、財政の適正化を図るために財政を、国会の監視下に置くことを規定している。このような仕組みを財政民主主 ...

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憲法13(裁判所・司法権の限界・司法権の帰属 ・司法権の独立・裁判の公開)

2022/7/4  

裁判所 司法権 76条1項は、司法権が最高裁判所及び下級裁判所に帰属すると規定している。 司法権とは、法を適用し、宣言することで具体的な争訟を裁定する国家の作用である。 法律上の争訟 司法権は裁判所の ...

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憲法12(議院の権能・国会議員の特権 ・内閣・衆議院の解散)

2022/7/4  

議院の権能 議院の自律権 国会は衆議院及び参議院で構成され(42条)、この議院は各々自律権を有している。議院の自律権とは、議院が他の国家機関から干渉されることなく、審議・議決をする権限をいう。 議院の ...

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憲法11(権力分立・天皇・国会)

2022/7/4  

権力分立 内容 権力分立とは、国家の作用を分離して、国家作用相互の抑制・均衡を保つ制度である。国家作用が1つに集中すると、それが濫用され、国民の権利・自由が侵害される恐れがある。よって、権力を分立させ ...

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憲法10(社会権・生存権・教育を受ける権利・労働基本権)

2022/7/4  

社会権 社会権とは、国民が国家に対して保障を要求する権利である。具体的には、社会的・経済的弱者を保護するため人権である。 そして、社会保障制度の整備を通じて国民の生活の安定を図る国家のあり方を福祉国家 ...

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憲法9(人身の自由・受益権・参政権)

2022/7/4  

人身の自由 人身の自由とは、国民が国家から不当に身体拘束を受けない自由である。人身の自由については、18条、31条ないし40条で詳細に規定されている。人身の自由については、次のものが主な論点である。 ...

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憲法8(居住、移転の自由・職業選択の自由・財産権)

2022/7/4  

居住・移転の自由 内容 居住・移転の自由とは、自己の住む場所を自由に決定し、移動する自由を指す。 居住・移転の自由は、自由な経済活動の保障に役立つので、経済的自由権と解される。もっとも、自由な移動によ ...

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憲法7(表現の自由によって保護される表現・表現の自由の限界・事前抑制と検閲の禁止・通信の秘密)

2022/7/4  

表現の自由によって保護される表現 ここでは、表現の自由で保護されるか否か、及び保護される範囲が問題となる主な表現を紹介する。 性表現 刑法175条は、わいせつ文書の頒布(はんぷ)を禁止している。しかし ...

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憲法6(表現の自由)

2022/7/4  

表現の自由 意義 21条1項は表現の自由を保障している。ところで、19条は思想・良心の自由を保障しているが、内心の思想や価値観は外部に表明することで、より重要な意味を持つことになる。よって、思想や価値 ...

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憲法5(思想、良心の自由・信教の自由・政教分離・学問の自由)

2022/7/4  

思想・良心の自由 保障の範囲 19条は思想・良心の自由を保障している。思想・良心の自由とは、人が何を考え、何か思うかについて他人から干渉されない自由である。 思想・良心の自由が認められる結果、国家が、 ...

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憲法4(法の下の平等)

2022/7/4  

法の下の平等 意義 14条1項は法の下の平等を定めている。かつての身分制度の下では、人は生まれながらに差別されていた。このようなことが起こらないように、憲法で国家権力に対し、国民を平等に扱うことを要求 ...

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憲法3(憲法の私人間効力・幸福追求権)

2022/7/4  

憲法の私人間効力 問題の所在 立憲的意味の憲法の概念においては、憲法の人権保障は国家権力と個人との関係を規律したものである。よって、国家権力でない者同士の紛争に憲法の人権保障の規定を適用することは想定 ...

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憲法2(人権の享有主体・基本的人権の制約・公務員の人権・被収容者の人権・未成年の人権)

2022/7/4  

人権の享有主体 問題の所在 憲法第3章の表題は「国民の権利及び義務」である。ここで、「国民」とは日本国籍を有する自然人であると解される。 ※自然人とは、人間のことを指す。自然人という言葉は、法人と人間 ...

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